ハチの生態と被害

ハチについて

ハチは主にスズメバチアシナガバチミツバチが被害を与えます。
ここではこれらのハチについて紹介します。

スズメバチ

スズメバチは大型のハチで、「スズメほどの大きさ」、「巣の模様がスズメに似ている」が名前の由来。秋にオオスズメバチが他種のスズメバチやミツバチの巣を襲うため、秋が一番攻撃的になる。
巣はボール状で、色がマーブル模様の茶色、出入り口は1箇所。

オオスズメバチ

体長:働き蜂27〜40mm程度、女王蜂45mm程度
特徴:世界最大のスズメバチ。気性が荒く、巣や食事中に近づくと刺されることがある。大きなアゴと6mmの毒針、強力な毒 を持っている。

キイロスズメバチ

体長:働き蜂17〜24mm程度、女王蜂25mm程度
特徴:屋根裏や軒下などの人家に巣を作ることが多いため、人への被害が一番多い。

モンスズメバチ

体長:働き蜂20〜28mm程度、女王蜂3mm程度
特徴:攻撃性が高く、夜間でも活動を行う。

コガタスズメバチ

体長:働き蜂20〜27mm程度、女王蜂26mm程度
特徴:比較的に穏やかだが、庭木や生け垣の木の枝に巣を作るため剪定や草刈りで巣に近づいて刺されることがある。

アシナガバチ

長い手足と細い胴体が特徴のハチ。スズメバチと比べて穏やかだが、人を刺すことがある。後ろ足を垂れ下げて飛ぶ。
巣はシャワーヘッドに似ていて、女王蜂や幼虫が見える。

セグロアシナガバチ

体長・見た目:21〜26mm程度、背中が黒く黄褐色の斑紋がある。
特徴:アシナガバチの中でも毒性・攻撃性が高い。
   市街地でも目撃され、最も被害が多い。

コアシナガバチ

体長・見た目:11〜17mm程度、黒い体に赤褐色の模様がある。
特徴:日本で最も小さいアシナガバチ。
   毒性・攻撃性が高く、人家の近くに巣を作る。

キアシナガバチ

体長・見た目:21〜26mm程度、黒い体で背中に黄色い斑紋が2つある。
特徴:毒性・攻撃性が高く、巣に近づくと体を振動させ威嚇する。

フタモンアシナガバチ

体長・見た目:14〜18mm、黒い体に黄色の模様があり腹部に黄色い斑点が2つある。
特徴:毒性は低く、危害を加えなければ襲って来ない。

ミツバチ

性格は大人しく、巣に近づいたり刺激を与えたりしない限り、攻撃することはない。
毒性は弱いが、仲間を呼び寄せるフェロモンが含まれているため、集団に襲われる場合がある。
巣は閉鎖空間に蝋でできたカーテン状の巣を作る。

ニホンミツバチ

見た目:体が黒っぽく、やや小さい。
特徴:日本の在来種。
   スズメバチが巣を襲うと、蜂球を作り蒸し殺す。

セイヨウミツバチ

見た目:体が黄色っぽく、ニホンミツバチより一回り大きい。
特徴:養蜂のために輸入された外来種
   オオスズメバチがいない地域では、生態系に影響を及ぼしている。

ハチの害

毒針で刺す

スズメバチやアシナガバチの毒性は強く、アナフィラキシーショックを起こすことがある。
また、ミツバチの毒針にはかえしがあるため、なかなか抜けず毒が体に回ることがある。

車や建物を汚す

ミツバチのハチミツや死骸の体液は、建物の壁や天井裏に染み込み、染みや汚れをつくる。
また、飛行しながら糞をするため、壁や車などを汚す。特に白いものに対して排泄することが多い。