蚊の生態と被害

蚊について

蚊は普段、花の蜜などを吸って生きています。ただし、メスのみが産卵の栄養として血を吸います。多くの蚊は水のあるところに産卵します。種類によって場所は様々で、キレイなところや汚いところ、池や水たまりなど多種多様です。そのため幼虫(ボウフラ)の生息場所も様々です。

蚊の一生(アカイエカ)

気温25〜30℃程度では、10日ほどで卵から成虫になる。

1回に100〜200個程度産卵する。

幼虫(ボウフラ)

1.5日程度で孵化する。

蛹(オニボウフラ)

7〜10日程度で蛹になる。

成虫

2〜3日程度で羽化する。

蚊の種類・特徴

アカイエカ

 体長・見た目:約5.5mm、赤褐色でよく見られる。

 特徴:日本全国に生息し、4月から10月に発生し、夜間に活動する。

ヒトスジシマカ

 体長・見た目:約4.5mm、白と黒の縞模様をしている。

  特徴:北海道と青森を除く地域に生息し、5月から10月に発生し、昼間に活動する。

チカイエカ

 体長・見た目:約5.5mm、赤褐色でアカイエカに似ている。

 特徴:ビルや地下鉄の排水溝や地下水槽で発生する。

蚊の害

アレルギー反応

蚊は血を吸う際、血が固まらないようにするため唾液を出します。この蚊の唾液にアレルギー反応を起こして痒くなります。

子供の場合は掻きむしってしまい、「小児ストローフルス」という発疹の原因になることがあります。

感染症の媒介

蚊は人から人へ血を吸うため、感染症を媒介します。その被害は、一年に世界で一番人を殺害している生き物といわれています。

日本では日本脳炎デング熱が有名です。

海外ではマラリアウエストナイル熱などの感染症を媒介します。