ノミの生態と被害

イヌやネコに寄生してさまざまな病気を引き起こすノミ。人間にも被害を与えます。
このページではそんなノミについて紹介します。

ノミの種類・特徴

種類
イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミなど存在する。
近年では、ほとんどがネコノミの被害。
ネコだけでなく、イヌや人も吸血する。

特徴
体長約1~3mm、褐色で縦に平たい。
ジャンプ力が非常に高く、体長の200倍もジャンプする。

ノミの一生


直径0.5mm、約2日で孵化する。
表面は滑らかなため、イヌ・ネコの体表から落ちて、畳や床下のゴミの間に入る。

幼虫
体長約2~5mm、期間は約6日で2回脱皮を行う。
成虫の糞をエサとしているが、人やペットの食べこぼしやフケ、抜毛も食べる。時には、幼虫同士で共食いをする。

サナギ
  期間は6~15日だが、1年近くサナギのままでいることがある。

成虫
光や熱、二酸化炭素に反応してイヌ・ネコの飛び移り、あまり動かさない場所(腰など)に移動して吸血する。
吸血時間は20~25分。メスは吸血後36~48時間以内に産卵(1日約30個)する。
1〜2ヶ月で一生を終える。
7〜9月に最も発生する。

ノミの被害

ノミの被害(人)

  • ノミ刺咬症
    ノミの唾液がアレルゲンとなり、強い痒みを起こす。蚊よりも強く、数日間は続く。また、何日か経って搔くと再びぶり返す。
    手へんに「蚤(ノミ)」と書いて、『掻く(かく)』という字の由来ほど。
  • 猫ひっかき病(バルトネラ病)
    ノミを媒介するバルトネラ菌が、ネコのツメや口を経由して、ネコに引っ掻かれたり、噛まれたりすると人に感染する。
    リンパの炎症や発熱などを引き起こす。
  • 瓜実条虫(サナダムシ)病
    ノミの体内に瓜実条虫(サナダムシ)がいる場合があり、ノミを潰したりすることで体内に入り感染する。
    下痢などを引き起こす。

ノミの被害(イヌ・ネコ)

  • アレルギー性皮膚炎
  • 瓜実条虫病
  • 貧血
  • 毛艶の消失
  • 吸血や痒みによるストレス
  • 掻き傷による化膿性皮膚炎