季節ごとに現れる害虫は気温や湿度の変化に影響を受けます。それぞれの時期に多く発生する害虫と対策を紹介します。
春(3月~5月)
特徴:気温が上昇し、冬眠していた害虫が活動を始める時期。繁殖期に入る種類も多い。
主な害虫
ゴキブリ(幼虫が活動開始)
ハエ・蚊(暖かくなると発生)
シロアリ(4~5月に羽アリが大量発生)
ダニ(温度上昇で繁殖しやすくなる)
アリ(家の中に侵入し始める)
対策
ゴキブリの卵が孵化する前に掃除や対策(粘着トラップ設置など)
シロアリの発生を防ぐため、家の周囲の木材や湿気対策
アリの侵入経路をふさぎ、エサになるものを置かない
夏(6月~8月)
特徴:高温多湿で害虫の活動が最も活発になる時期。繁殖も最盛期を迎える。
主な害虫
ゴキブリ(成虫が増え、活発に活動)
蚊(産卵を繰り返し、急増)
ハエ(食べ物の腐敗が早くなり、大発生)
ダニ(布団やカーペットで大量発生)
ムカデ(梅雨時期に家に侵入しやすい)
セミ・カメムシ(外で大発生し、家にも入ってくることがある)
対策
ゴキブリは家に入らせないよう、侵入経路をふさぐ(窓や換気扇の隙間)
蚊の発生源(庭やベランダの水たまり)をなくす
ダニ対策として布団を乾燥機で加熱殺菌
ムカデの侵入を防ぐため、家の周囲の草刈りや湿気対策
秋(9月~11月)
特徴:害虫の数は減るが、冬を越すための準備をする種類が多く、家に侵入するものもいる。
主な害虫
カメムシ(気温が下がると家の中に侵入)
スズメバチ(巣が最大規模になり、攻撃的になる)
ゴキブリ(寒くなる前に室内に入り込む)
ダニ・ノミ(ペットに寄生しやすい)
対策
窓やドアの隙間をふさぎ、害虫の侵入を防ぐ
スズメバチの巣を見つけたら専門業者に相談
カメムシが寄りつかないよう、洗濯物の管理に注意
冬(12月~2月)
特徴:寒さに弱い害虫は減るが、暖房の効いた室内では生き残るものもいる。
主な害虫
ゴキブリ(暖房のある室内で活動)
ネズミ(寒さをしのぐために家に侵入)
シロアリ(冬でも暖かい場所では活動)
対策
ゴキブリは冬でも油断せず、台所の掃除を徹底
ネズミの侵入経路(壁の隙間や通気口)を塞ぐ
シロアリの被害を防ぐため、家の床下の点検
まとめ
季節ごとに発生する害虫は異なりますが、「家の清潔さ」と「侵入経路の管理」が重要な対策になります。特に春と夏は害虫が活発になるので、早めの対策が効果的です。